僕は待ちに待たされていた初の現場に1時間近く遅れて迷って到着!場所は前回の撮影と同じスナックとの事。新メンバーにもかかわらず単に叱られなかったのは最年長のせい?生きてて良かった!っと!!
カメラの井手義和さん、記録の山口拓哉くん、この日スチール兼ブームマン兼潤滑油として狭い店内をチョコマカ動き周ってるマッキー俊克くんのスタッフよる追加になったシーンの撮影。
真夏のシーンを真冬に撮影の為、風邪を押しての川崎ゆかり嬢、前回同様 この店の本当のママの特別出演、おまけに20年ぶりにセリフをしゃべる僕が、何処まで演じれるかの数々の不安の中、池田雄之監督のメガホンの下 撮影が開始されました!
この日の撮影シーン、始めは、ベテラン川崎ゆかりさんと 僕、郭 風城 扮する やくざのボスとの心理合戦。
やくざの組長が愛人・川崎ママに呼ばれ彼女のスナックに現れるシーンから・・・何だか一番寒がりに見える池田監督が半袖シャツのやくざの子分になりスナックのドアを開け、先輩やくざの平林徹くんが店内を確認した後、僕が入って来る、と言う設定。この順番を指摘したのは、さすが現役!特別出演の、その店のママさんでした。経験に勝る物は無いと言う所でしょうか・・・恐い。
ところでこの日初めての参加で震える小犬の様な僕を捕まえてみんなは、笑ってても 恐い。黙ってれば 尚恐い。役に入ったら 輪を掛けて恐い!・・・とは、どーゆー事!?
まぁ仕方無いか・・・そのままの恐さでボックス席へ移動、金の亡者の仮面を脱ぐシーンでは、店のママさんと 木村梨紗さんの両手に華にヘネシーをくゆらせイチャイチャ・・・ハイ、すみませんねぇ〜。愛人役の川崎さんと直接交わす会話は無いものの、目と目の間には火花が飛び散っていました!
撮影も事の他順調に進んだのか、同じテイクをカメラの角度を変えながらアップの撮影を何ショットか撮影。どれだけのドアップを撮られたか、とっても気になっているのですがあ〜井手さ〜ん!!
続いて店の中で2人の子分をボスの僕が怒鳴りつけるシーンの撮影、土下座する2人に怒り狂って物を投げつけると言う設定。何にしようか?最初はプラスチックの灰皿にしようかとも決りかけたものの「それはあまりに痛いっすよ〜」と言う 平林くんの自己防衛本能で却下・・・と言う事でライターに変更、それも投げ直す度に リハで壊れてしまい、結局タバコの箱を投げつける事に決定。投げつけられる2人は「どれでも恐い物ですよ〜」と何度も土下座を繰返されてましたが、マッキーがこのシーンで何気に楽しそうに動画まで撮り始めたのには爆笑しました。・・・とりあえず やくざの絡むシーンはアップ!やれやれでもアッ!と言う間の出来事でした。
続いて、木村梨紗さんの電話のシーン、私腹に着替え入口近くの寒そうなカウンターチェアに座り数テイクでOK。
続いて 川崎ゆかりさんのあやしい?行動シーンの撮影。こちらもさすが数テイクのダメ出しだけでOK!さすが風邪を引いてても貫禄!と札束を見せ付けられました。
最後の最後に、ニュース原稿を池田監督が作成する為、記録係の山口拓哉 略して山拓くんから記録ノートとボールペンを取り上げカウンターに向う。井手さんと僕の突っ込み?も手伝って、いよいよ読み上げるのは監督みずから・・・「よぉ〜し!1発録音で行くぞぉ〜!!」の気合の入り過ぎに応えるように、走る走る!真後ろに座って、じっと聞いてたけど、その ド緊張の監督に塩を磨り込むように、僕は鼻濁音の指摘までしちゃいました。笑いの中、1発録音どころか何発噛んでいた事か!笑いを堪え熱くなりながら時が流れました。
最後の記念撮影の後、店の方にお礼を言い通りに出ると、もうそこは冷たい空気が張り詰めた冬の夜の街・・・。
みんなと別れを惜しむ間も無く、また別々の まだ残して来ている用事に向かい小さな影になって行きました。
・・・これが僕の久しぶりの“心地よい緊張”を思い出させてくれました。ありがとう!そして、みなさんお疲れさま!!(郭)
撮影時間 AM11:00〜PM9:00
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